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肌の再生医療
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目尻のシワを改善するには?

目尻のしわの主な原因は、肌の弾力性の低下がベースにあり、眼輪筋の働きで笑いじわ(表情じわ)が消えなくなってしまったものです。例えて言うなら、肌はゴムのようなものです。伸びきったゴムは元には戻りません。伸びきったゴムが表情筋によって「よれジワ」ができてしまったというところでしょうか。肌もお年を召してくると衰え、弾力感を失いみずみずしさも一緒に失ってしまいます。

手っ取り早くしわを消したいなら、その部分を切り取って縫い縮めてしまう、ボトックスを注射して表情筋が働かないようにするのもひとつの考えです。さらにお手軽な方法として、しわの真下にコラーゲンやヒアルロン酸といった充填剤を埋め込んでしまえば、しわが盛り上がって、あたかもシワが消えたようになります。

しかし、目尻のしわは皮ふの弾力性の低下がそもそもの大原因ですから、この部分を何とかするだけで、ほとんどの例は気にならなくなります。ただし、表情じわがくっきりと刻み込まれてしまったような場合には、いったん眼輪筋の動きを止めるボトックスを使うのも有効です。

目のまわりは何故シワが出来やすい?

目のまわりの肌は他の部位よりも薄く、肌の老化が表れやすい場所です。
通常の皮膚の厚みは、男性:2mm、女性:1mm程度ですが、目のまわりは0.5mm程度しかなく、紫外線(光老化)、乾燥、摩擦等による肌へのダメージが目立ちやすい場所です。

脆くなったコラーゲンが壊れ、元に戻りきらなくなる

肌が薄いとなぜシワが目立つ?

肌が厚い部位と、薄い部位では老化の現れ方にも差が出ます。
肌の厚みをティッシュと画用紙に例えると、ティッシュは薄くクシャクシャに折ると細かなシワに出来ますが、画用紙は厚くクシャクシャに曲げようとしても弾力があり、なかなか細かなシワにはなりません。
それは紙が薄いと、折れた曲がった時に元に戻ろうとする力が弱く、細かなシワとなって残ってしまいますが、厚みがあると折れ曲がりにくくシワになりにくい。
肌も同じように、薄いと折れ曲がりやすく、厚みがあると元に戻ろうとする力(肌のハリ)が強いのでシワになりにくくなります。

脆くなったコラーゲンが壊れ、元に戻りきらなくなる

目尻のシワには2種類ある?

ちりめんジワ・小ジワ

ちりめんジワ(小皺)は、肌のハリ(弾力)が失われることで出来る浅く細かいシワです。
特に肌の薄い目元等に出来やすく、肌の老化の象徴と言われ老けて見られる元となります。

目元にシワ・カラスの足跡(表情ジワ)

カラスの足跡なんていわれることもありますが、この言葉は死語かもしれません。
目尻にできるしわは、眉間にできるしわとともに「表情じわ」の代表です。眉間にできるしわが「怒りじわ」と呼ばれるのに対し、目尻のしわは「笑いじわ」とよばれ、印象は眉間の表情じわに比べても決して悪くはありません。また、表情じわは、表情筋の働きにより起こるので、老若男女誰にでも出現します。若いときには気にならなかった表情じわ。それが気になるのは皮ふの衰えと密接に関連しているのです。ほうれい線も表情じわの一種と考える人もいますが、その根拠は、「衰えと共に笑った後(表情を作った後)にできるほうれい線がなかなか消えなくなる」というものです。目尻のしわも、若いときには、笑った時だけ出ていたのに、年と共にだんだんと消えにくくなり、やがて笑っていなくとも目尻にカラスの足跡のようなしわがそのままになってしまいます。
ほうれい線、眉間、目尻、これらの表情じわの原因の共通点は、全て皮ふ(お肌)の弾力性の低下です。表情じわができてしまっても、弾力性のある若い皮ふ(お肌)のときにはすぐに戻っていたものが戻らなくなることによって起きる現象です。

脆くなったコラーゲンが壊れ、元に戻りきらなくなる

目尻のしわへの表情筋トレーニング

あまり否定的なことを書きたくありませんが、目尻のしわの改善のを目的とした表情筋トレーニングは百害あって一利なしです。もしどうしても目尻のしわの改善のために表情筋トレーニングをしたいというのであれば、絶対に目尻にしわを寄せないで表情筋を動かすようにしてください。
また、医師として、あまりテレビ番組を引用して話したくはないのですが、NHKに「ためしてガッテン」という番組があります。その番組内では、多くの医師などの専門家が表情筋トレーニングの有効性について疑問を投げかけていました。私もまったく同じ意見なのです。すべからく全ての表情筋トレーニングを否定するつもりはありませんが、表情筋は本来鍛えることのできない筋肉である内臓筋に近い存在というのが学術的な定説です。従い表情筋は内臓筋を鍛えることが出来ないと一緒で鍛えることはできません。もちろん、人体は謎なことがまだまだ多いので、表情筋トレーニングの賛否は、何とも言えないということにしておきましょう。

表情筋のトレーニング

目尻のシワに対する治療

手術療法、金の糸、切らないリフティング(切らないフェイスリフト)

目尻のしわに対するメスを用いた治療(手術)はほとんどありません。以前、大学病院に勤務していた時(文責:北條元治)、美容整形外科医がメスを用いて目尻の皮ふを縫い縮めた症例を見たことがあります。とても悲惨なことになっていました。現在でもたまに知識のない医師が美容整形外科医としてメスを握っている場合もあるので、目尻には手術療法は無いという事を覚えておいてください。
また、糸(金の糸を含む)を入れる切らないフェイスリフトというものが存在していますが、それがどのようなものであれ吸収されない人工物の人体への投与は慎重になってください。目尻のしわの改善が目的ということであれば、むしろ糸(金の糸を含む)を入れる切らないフェイスリフトは第一選択肢にはなりません。

目尻のしわに対するヒアルロン酸やボトックス

ヒアルロン酸とボトックスは目尻のしわに対する対症療法であり、根本治療ではありません。例えば表的な対症療法である解熱剤には、効果の有効期限(クスリが切れてきたから、また熱が上がり始めた…)があるように、ヒアルロン酸とボトックスにも「薬が切れてきたから、しわが出始めた…」があります。 ヒアルロン酸は、あくまで充填剤(フィラー)です。皮ふを若返らせる効果も、しわを消す効果もありません。単に溝の下に充填し、その部分(溝)を盛り上げるだけです。
ボトックスの登場以来、目尻のしわに対してヒアルロン酸を使う医師は激減しました。なぜなら、ボトックスはヒアルロン酸にありがちな「ボコボコになってしまった」「いまいち効果がはっきりしない」「効果がすぐなくなってしまう」という様々なデメリットをことごとく克服しましたからです。さらに、ボトックスはわが国でも薬事承認が取れた薬剤ですので、安心して安価に手軽に使うことが出来る薬です。

肌の再生医療は2つの効果で肌の老化の根本を治療します。

老化した肌の機能改善

老化により失われた肌のハリは、真皮線維芽細胞を増やす事で改善出来ます。
肌のハリの元となる、「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」、「エラスチン」は、真皮線維芽細胞によって作り出されます。
肌の再生医療は、ご自身から採取した少量の皮膚片から、真皮線維芽細胞を取り出し、専門施設で培養・増殖させ、ハリや潤いが失われ老化してしまった真皮層に移植する事で、細胞の数を増やし肌のハリを取り戻す治療法です。

肌の再生医療の仕組み

肌の老化予防

肌の老化は、ストレスや紫外線(光老化)・乾燥・喫煙等により本来の老化速度よりも早く進行してしまいます。
肌の再生医療は、真皮線維芽細胞を移植する事で、肌のハリを改善し老化速度を遅らせます。
しかし、移植した細胞も数年経過すると減少していきます。 減少していく細胞を、定期的な移植により補充する事で理想の肌の老化速度へ近づけます。

肌の再生医療を行った際の肌細胞数の推移
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