肌細胞を培養・移植し肌を根本治療する「肌の再生医療」の情報サイト

肌の再生医療
資料ダウンロード
資料ダウンロード

はじめに

ヒアルロン酸の効果、副作用(失敗)の全てを、医師(文責:北條元治)が、皆さまにもわかりやすいように解説しました。食品に含まれるヒアルロン酸から、化粧品やサプリメントはもちろん、美容整形(美容皮膚科)で行うヒアルロン酸注入療法に至るまですべてを網羅的に解説しています。私自身も医師ですから、特にヒアルロン酸の科学的性状から治療における効果、副作用(失敗)などを詳しく皆さんにお伝えできたら、と考えております。
このページでは、皆さんがより良いヒアルロン酸ライフを、正しい知識で、正しい用法で行うためのサイトです。全ての記載は私(文責:北條元治)が責任を持ち行っています。文中で不正確、不適切な記載があった場合にはご遠慮なくお問合せください。

ヒアルロン酸とは何か?

「ヒアルロン酸」という言葉はよく聞きます。電車の中吊り、雑誌の広告。目にしない日は無いでしょう。われわれ日本人で「ヒアルロン酸」という言葉を知らない人はいないのではないでしょうか。化粧品でも、サプリメントでも、そして美容整形(美容皮膚科)では若返りの注射薬として「飲んでよし」「塗ってよし」「打ってよし」こんな印象から、万能薬に近い感じでとらえられているのです。果たしてそうでしょうか? では、ヒアルロン酸とは何かを述べてゆきましょう。

ヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸 (GlcNAcβ1-4GlcAβ1-3) の二糖単位が連結した構造をしている。極めて高分子量であり、分子量は100万以上になると言われている。また、ヒアルロン酸はグリコサミノグリカン(狭義のムコ多糖)に分類される
(以上、ウィキペディアより引用)

どのインターネットサイトを見ても、書店に行っても、化粧品やサプリメントの添付書類を見ても、ヒアルロン酸という物質に関する解説はここまでです。どこを探してもこれ以上の説明はないはずです。そしてこれを読んだ皆さんは、分かったような…わからないような…専門用語の煙に巻かれたまま、永遠のベルリンの壁(古!)のままで終わってしまいますね。もっと詳細を知りたいと考える人でも何をどう調べたらよいのかも分からないかもしれません。専門書を読んで、生化学を極めなければならないのでしょうか?そんなことはありません。ヒアルロン酸のことを知るには、このページを読むだけで十分です。
このページでは、私(文責:北條元治)が、摩訶不思議な言葉「グリコサミノグリカン」などを用いずに、ヒアルロン酸がなぜ生体に有用なのかを、科学的知識(医学的知識)が皆無の方にも分かるように解説しています。もちろん、一切専門用語は使いませんので、科学的正確性を欠くことになります。このページは、ヒアルロン酸の科学的正確性を解説するページではないので、専門家の方はあまり目くじらを立てないようにお願いいたします。

生体を構成する物質(ヒアルロン酸も生体を構成する数ある物質の中のひとつです)

ヒアルロン酸は、我々のカラダ(生体)を構成する重要な要素です。
でまず、カラダの基礎知識から解説いたします。私も、皆さんも自分自身の時間をどんどん遡っていったら、お母さんのおなかの中にたどり着きますね。そして、そもそもの始まりは、たった1個の受精卵という細胞です。そして、今の私たちは約60兆個の細胞から構成されています。すなわち1個の受精卵(細胞)が、髪の毛、爪、心臓、皮ふ、腸などの細胞に変化しながら細胞分裂を繰り返すのです。ここで重要なのが、爪、心臓、皮ふ、腸イコール細胞ではないのです。細胞が爪、心臓、皮ふ、腸などを形作っている物質(たんぱく質)を作りだすのです。

細胞の役割、働きは「たんぱく質などを主にした物質を作る」だからです。「細胞はたんぱく質を作る」とだけ簡単に覚えておいても間違いではありません。1個の受精卵が分裂して筋肉や皮膚になる訳ではありません。1個の受精卵が、筋肉や皮膚を構成するたんぱく質を作りだす細胞に分裂するのです。美味しい焼肉屋さんで、私たちはお肉という細胞を食べているのではなく、細胞が作り出した筋肉というたんぱく質を食べているのです。正確には筋肉を構成するたんぱく質は、アクチンやミオシンという学術名が付いています(が、そんなことはどうでもいいです)。食品成分表で、豚肉にはアミノ酸(たんぱく質)が大量に含まれていますが、これらは全て筋肉の細胞が作ったたんぱく質で細胞ではありません。では、細胞が作り出す物質には何があるのでしょうか?

細胞が作り出す物質

前項で、我々人間も含めてすべての生命体の根源は細胞であって、私たちのカラダは細胞が作り出したたんぱく質で出来ているという話をしました。しかし、私たちには水やカルシウム(骨)などの無機物も必要です。
例えば骨の主成分はコラーゲン(という、たんぱく質)ですが、コラーゲンだけでは強度が保てません。骨には骨のコラーゲンにカルシウムが結びついて硬く強い骨となっています。水はヒアルロン酸などのムコ多糖類と結びついてカラダのいろいろな部分に存在しています。関節の中で潤滑油として、眼球の中を満たす透明な物質として、そして、皮ふ(肌)に潤いを与える水分保持剤として、たんぱく質の一種であるコラーゲンが堅いカルシウムという金属を取り込んで骨を作るように、眼球の中の硝子体(光を通す透明な物質)や、皮ふ(肌)には、水分がたっぷり必要です。そのため、眼球の細胞や皮膚の細胞は水分をたっぷり保持できる物質を作っています。それがヒアルロン酸なのです。

ヒアルロン酸の特徴

水と油は馴染みません。それには水にクセ(極性)があるからです。一方、油にはクセ(極性)はありません。油はクセが無いのでどんなものとも仲良く出来ます。クセの無いたんぱく質と油は仲良く出来ます。しかし、水はクセがあるので、油はもちろんたんぱく質とも仲良くできません。クセのあるものはクセのあるもの同士としか仲良くできません。そのクセのある代表的なものが砂糖なのです。(水と仲のいい)砂糖と、(水と仲の悪い)たんぱく質が結びついものをムコ多糖類といいます。(専門用語を使ってしまいましたが)ムコ多糖類は、水と仲良くできるように糖と結びついたたんぱく質です。体の中で水の必要な部分にはムコ多糖類が必ずあります。水は体の至る所で必要とされています。言い換えると、水の必要のない部位などはありませんから、ムコ多糖類は全身に存在します。そしてムコ多糖類の中でも特に水分を保持する能力が高いのがヒアルロン酸なのです。その保水力はヒアルロン酸1グラムに対して水6リットル。なんと自身の6000倍もの質量を持つ水を保持できます。眼球の中身である硝子体は、人体の中で最も透明度が求められる臓器ですので、ヒアルロン酸がはじめは硝子体の中で見つかったというのもうなずけます。
※注)ヒアルロン酸はムコ多糖類ですが、厳密にはたんぱく質ではありません。またたんぱく質には疎水性と親水性があり必ずしも疎水性ではありません。

ヒアルロン酸の医療応用

ヒアルロン酸は前項で書いたように体の至る所、特に水を大量に必要とする部位に多く見られます。当然皮膚の保湿にも役立っているのは言うまでもありません。また物質の特性上拒絶反応や異物反応など無く非常に体になじみます。この特性は、誰に使っても(私にもあなたにも可能)、拒絶反応や異物反応などがおきないということは、大量生産の可能な工業プラント製造も可能なため、工業的になじみます。そのため、非常に使い勝手のよい物質ということが大前提になります。
冒頭で書いたように、ヒアルロン酸は、化粧品でもサプリメントでも、そして美容整形(美容皮膚科)では若返りの注射薬として「飲んでよし」「塗ってよし」「打ってよし」。しかし、実態は「体の各部に存在している」「毒にはならない。有害事象が起こりづらい」「製造が容易」なのです。ヒアルロン酸は確かに人体にとっては有用ですが、ヒアルロン酸はそれ自体で主役になれる物質ではありません。何らかの者との組み合わせでその力を発揮する、優れた脇役と言ったところでしょうか。

当サイトがご紹介している肌の再生医療

こちらのサイトでは肌の再生医療をご紹介しています。一般的な美容外科、美容皮膚科で行われているヒアルロン酸注入と、肌の再生医療はその内容は違います。私たちが紹介している肌の再生医療は、対症療法ではありません。根本治療です。
さて、「根本治療」と「対症療法」の違いを見てゆきましょう。

「根本治療」と「対症療法」の違い

一般的に「根本治療」とは、病気そのものを根本解決します。一方、対症療法とは、病気の原因そのものは解決せず、病気による症状に対処するだけです。例えばインフルエンザという病気。発熱(高熱)、咽頭通、関節痛などが主な症状です。そこで、痛み、発熱というつらい症状をおさめてくれる便利で簡単なお薬が解熱鎮痛薬(ロキソニンなど)です。解熱鎮痛薬は対症療法と呼ばれます。対症療法薬であるロキソニンは、症状(痛み、高熱)を和らげてはくれますがインフルエンザという病気そのものを治す薬ではありません。一方、病気そのものの原因であるインフルエンザウィルスを殺すお薬が、抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)で根本治療薬と呼ばれます。抗インフルエンザ薬には解熱鎮痛作用は全くありませんが、インフルエンザの原因であるウィルスを殺すことでインフルエンザを根本から治療します。結果として、症状である熱が下がり、痛みも取れるのです。解熱鎮痛薬は典型的な対症療法薬、抗インフルエンザ薬は典型的な根本治療薬です。以下の図で解説します。

対症療法薬(解熱鎮痛薬)

解熱鎮痛薬(ロキソニン)は、即効性はありますが、クスリが効いている時間制限があるので、「どのくらいこの薬の効果が持続するのか?」という質問を受けることもあります。ロキソニンの場合6時間〜12時間です。当然、効果が切れると症状(熱、痛み)は再発し、再度服用しなければなりません。

治療薬(抗インフルエンザ薬)

一方、根本治療薬である抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)には、直接的な解熱鎮痛作用は全くありません。しかしウィルスが体内から駆逐された結果として熱が下がり、痛みが取れるのです(二次性作用)。抗インフルエンザ薬には即効性もありません。インフルエンザウィルスが殺されるまで時間がかかるからです。

では、ヒアルロン酸と肌の再生医療ではどうでしょうか。
対症療法と根本治療の一番の違いは、効果の持続期間があるかないかです。ヒアルロン酸やボトックスにも「薬が切れてきたから、またしわが出はじめた」ということが起こり得ます。
ヒアルロン酸は、あくまで充填剤(フィラー)です。皮ふを再生させる効果も、シワを消す効果もありません。しかし非常に簡便で、価格も安く手頃で気軽に治療を受けることが可能です。多血小板療法(PRP療法など)やレーザー治療(フラクセルなど)、 高周波治療(サーマクールなど)も基本的には、効果の持続時間が決まっているという点で対症療法に近いと考えてください。

効果の持続期間と治療可能部位の比較

  ヒアルロン酸 肌の再生医療
ほうれい線
顔・たるみ ×
しわ・若返り ×
上まぶたのくぼみ・三重まぶた
目の下のくま・しわ
スキンケア ×
持続期間 数ヶ月〜半年 根本治療(数年以上)

ヒアルロン酸注射の問題点・副作用・トラブル

ヒアルロン酸は、元々体内で作られる物質のため、副作用リスクは低いです。
肌を再生させるのが主目的ではなく、へこんだ部分を盛り上げると割り切ればヒアルロン酸は非常に安全性が高い治療です。安全と言われているヒアルロン酸注入においてのトラブルで多い例は、医師の腕による失敗がほとんどです。
ヒアルロン酸は、効果が得られる部位を医学的に判断し行っているため、どこでも注射をすれば良いというものではありません。意味のない部位へヒアルロン酸製剤を注入してしまったら、大変なことになります。
ヒアルロン酸は時間が経てば、100%分解・吸収され、治療をしなかった状態・元の状態に戻ると言われていますが、場合によってはでこぼこしたしこりが消えず、「遺物肉芽腫症」という後遺症が残ってしまう可能性があります。
費用を抑えるために医師の手を借りず自分でヒアルロン酸を注入する自己注射が増えてきていますが、安全のため、専門医による正しい治療をお勧めします。

クリニックを探す
このページの上へ