ボトックス注射 再生医療以外の美容法

-ボトックス注射, 再生医療以外の美容法
-, ,

ボトックス注射はシワやほうれい線に効果あり⁉ 副作用やデメリットはあるの?

ボトックス効果や副作用は?「シワを消す」夢のような治療法が、美容、ことさらアンチエイジングに敏感な米国での大ブームを経て日本にも上陸したのが約20年前のこと。まるでビタミン注射を打つかのように、気になるシワに注射するだけ。治療にかかる時間はほんの10分。治療後2〜3日後には、毎日鏡で自分の顔を見てはため息をついていた、にっくき“シワ“から解放されるとあって、日本でも美に敏感な女性の心を鷲掴みにしました。
そんな夢のようなシワを消す治療法の「ボトックス注射」は、プチ整形として今や常識となりつつあります。ただ、お手軽にできるからこそ、本当に安全なのか?本当に効果はあるのか?をしっかりと見極め、納得し、安心して治療をしましょう。

ボトックス注射って何?

ボトックスとは、米国のアラガン社の商品名です。
ボトックスの主要成分は、クロストリジウム・ボツリナム(Clostridium botulinum)、クロストリジウム属菌(Genus Clostridium)のA型毒素(Botulinum Toxin A)で、一般的にはボツリヌス菌と呼ばれている“毒“なのですが、医療用のボトックスは、天然のたんぱく質から作られた毒素を分解し、精製して無毒化されているため体に害はありません。

眼科、神経内科の領域で、眼瞼・顔面痙攣などの治療に以前から用いられているれっきとした治療薬です。筋肉の弛緩(緩める)効果があることから、脳梗塞後の後遺症による痙縮(手や足が勝手につっぱったり曲がってしまったりしてしまう状態)を軽減させるためにリハビリの現場でも使われています。

その薬理作用から、シワ取りなどの効果が認められ、アンチエイジングの領域にもボトックスが応用されるようになり、急速に美容界にも普及しました。瞼・顔面痙攣などの治療に以前から用いられているれっきとした治療薬です。筋肉の弛緩(緩める)効果があることから、脳梗塞後の後遺症による痙縮(手や足が勝手につっぱったり曲がってしまったりしてしまう状態)を軽減させるためにリハビリの現場でも使われています。

 

ボトックス注射がシワに効く仕組み

考え事や痛みを感じた時に顔をしかめると、おでこや眉間にシワができます。
これは、自分の意思で「眉間にシワを寄せて痛い表情を作ろう」としているわけではありません。「表情筋を縮ませろ」という無意識の脳からの指令によって筋肉が収縮運動を起こすことで眉間にシワのある痛い顔ができあがるのです。
この無意識下の、脳から送られる「筋肉よ縮め」というシグナルに反応し、実際に筋肉を動かすのがアセチルコリンという神経伝達物質です。
脳からの筋肉への「縮め」というシグナルによってアセチルコリンが分泌され、筋肉が動く、という仕組みです。
ボトックスは、このアセチルコリンの分泌を阻害します。
つまり、脳からのシグナルを受け取ることができない筋肉は一時的に麻痺の状態になるのです。筋肉が収縮運動できないので、当然シワもできません。
これが、眉間や額、目尻のシワなどの表情筋にボトックスが効く仕組みです。
手術などによるシワ伸ばしの従来の方法では、治療が難しいとされた表情筋によるシワに対して、ボトックス注射は非常に効果があります。

 

ボトックス注射が有効なシワ

ボトックスは、表情筋の収縮運動によって引き起こされるシワに有効です。
シワの原因となる代表的な表情筋は、主に、前頭筋(眉を引き上げおでこにシワを作る)、皺眉筋(眉間にシワを作る)、鼻根筋(眉間の皮膚を引き下げ、眉間に縦シワを作る)、眼輪筋(上下の瞼を閉じる)、オトガイ筋(顎に梅干の種のようなシワを作り、隆起させる)広頚筋(口角を下方に引く働きをする)があります。

シワになりやすい顔の筋肉

2009年には、眉間の表情ジワへの適応で厚生労働省から認可を受けました。
ボトックスが効くのは、目を見開いた時にできるおでこのシワ、笑った時にできる目尻のシワ、口を窄めた時に顎にできる梅干しのようなシワなどの表情の変化によってできるシワです。
無表情な状態でも存在する皮膚の弛みが原因でできるシワへの効果は満足する結果が得られない可能性が高いですが、これ以上シワを悪化させないための予防としては、効果は期待できます。

ほうれい線へのボトックス注射

ほうれい線はシワのように見えますが、実はシワではありません。正式には「鼻唇溝(びしんこう)」といい、口角が上がったときに生じる“溝”です。

ほうれい線は実は生まれたときからあるのですが、年齢を重ねることで目立つようになってきます。
ほうれい線が目立つ原因は、加齢によって肌のハリや弾力が低下する皮膚の弛みによるもの、鼻と頬の境目付近にある表情筋の発達にが原因でよりほうれい線が目立ってしまうもの、その両方が組み合わさったもの、がほとんどです。
皮膚の弛みから目立ってしまったほうれい線にボトックス注射を行ってもあまり変化は見られません。
皮膚の弾力低下によるほうれい線の治療には肌の再生医療やヒアルロン酸、コラーゲン注入などが適しています。適した治療法を選択しないと、希望した効果が得られないことがあります。

 

ボトックスによる思わぬ顔の変化に注意

ボトックス注射を行う上で注意しないといけないのは、表情筋というのは何種類もの筋繊維が複雑に重なり合っているということです。
つまり、眉毛を引き下げたり、内側に引いたりする皺眉筋にボトックス注射をして眉間のシワができなくなったとしても、その周囲にある別の表情筋にボトックスによる影響が出てしまう可能性があります。その結果、眉頭の位置が変わったりなど、意図せぬ表情の変化をも引き起こす可能性もあります。

額にできる横シワは、前頭筋の収縮によるものです。前頭筋は眉を上げる筋肉でもあるので、ボトックスにより完全に麻痺をさせてしまうと、眉が下がってしまいます。特に年配の方は、瞼の皮膚の弛みを前頭筋を働かせて眉を上げる事でカバーしているので、視界が悪くなるなどの機能面で問題が出てくる場合もあります。
治療を受ける際は十分に医師と相談するのがいいでしょう。

 

ボトックス注射で顔のデザインが可能に?!

近年では、ボトックスの表情筋を麻痺させる効果を応用して、大掛かりな外科的手術を行うことなく、ある程度の顔のデザインを行うことも可能になりました。
例えば、笑った時に歯茎が見えるガミースマイルは唇を上に挙げる筋肉(上唇挙筋)にボトックス注射を行うことにより上唇を麻痺させて歯茎の露出を抑えることができます。
また、ある程度ならツリ目をタレ目にすることもできます。瞼を閉じる際に使う眼輪筋という筋肉にボトックス注射をします。
眼輪筋は目の周りをぐるっと囲んでいる筋肉で、この筋肉の目の下の部分の収縮を抑えることで、上方向へ向かう力が無くなりますので下がり気味の目になり、目が少し大きくなると言われています。同時に笑った時に目が細くなってしまうのを防ぐこともできます。
さらに、口角を引き下げている口角下制筋にボトックス注射をすると口角が下がるのを防ぐことができ、常に口角が上がったハッピーフェイスになれます。
エラにボトックス注射をすることで、顔の輪郭をシャープにして小顔にすることも可能です。エラの原因は、骨格以外では咬筋(こうきん)という筋肉の過剰発達が原因です。咬筋は物を噛むときに働く筋肉で、頬骨回りのほぼ全域を覆っています。
ガムやグミ、せんべいなどの堅いものをよく食べる方や、歯を食いしばるような運動をされていた方、歯ぎしりをする方は咬筋の筋肉が発達しています。
ボトックスによって動きが抑えられた咬筋は細く痩せ細ります。筋トレすると筋肉が大きくなり、筋トレをやめると筋肉が細くなっていくのと同じです。その結果エラの張りが改善され、小顔になれるのです。このエラへのボトックス注射は睡眠中に無意識に行われている歯ぎしりや食いしばりなどの改善も期待できます。実際に歯科の分野でも治療に使われています。

 

真皮へのボトックス注射

メソボトックス、マイクロボトックス、シンデレラリフトなど様々な呼び方がありますが、ボトックスを筋肉ではなく真皮に注射する治療です。
表情筋への注射とは違い、全顔の真皮へ満遍なくボトックスを注射していきます。
ボトックスが真皮内の皮脂腺や汗腺などヘシグナルを伝達している神経をブロックし、皮脂の分泌を抑えることができ、ニキビの治療や予防にも効果が認められています。それによって、オイリー肌の改善のみならず、毛穴の開きが改善されることがあります。

 

ボトックスでリフトアップ

近年では、ボトックスリフトと呼ばれるボトックスによるリフトアップの治療も行われるようになりました。首の前面は広頚筋という筋肉で覆われており、この広頚筋は下方向に作用するため、広頚筋が収縮すると頬が下向きに引っ張られます。広頚筋にボトックス注射をし筋肉の収縮運動を抑制することで下方向への力がかからなくなるのでフェイスラインのたるみが改善されるという仕組みです。
ただ、フェイスラインの弛みの原因は、真皮内の線維芽細胞の減少からの肌弾力の低下が原因であることもあるため、ボトックスによるフェイスラインのリフトアップ効果には個人差があります。

これらの個々の症状に適した満足のいく結果が出る治療を行うためには、注入量や注入方法などドクターの高い技術と経験が必要になります。また、状態によって改善の程度は異なり、症状によっては別の治療との併用も必要となることがあります。

 

ボトックス注射の効果の持続期間

ボトックスの持続効果は、数ヶ月から半年。また2回目・3回目と続けていくうちに効果が出にくくなると言われています。
それは、ボトックスにアセチルコリンの分泌を阻害された神経が、脳からの「筋肉よ縮め!」というシグナルを筋肉に伝えるための新たな神経を作ってしまうからです。
新たな神経が出来上がるまでの期間が、大体数ヶ月から半年ということになります。

ボトックス 肌の再生医療
ほうれい線 ×
顔・たるみ ×
シワ・若返り
上まぶたのくぼみ・三重まぶた ×
目の下のくま・シワ ×
スキンケア ×
持続時間 数ヶ月~半年 根本治療(数年以上)

 

ボトックス注射の効果・メリット

  • すぐに効果が出る
  • ダウンタイムがない
  • 手軽にできる
  • 効果に納得がいかなくても時間が経てば元に戻る

ボトックス注射の副作用・デメリット

顔の筋肉が動きにくくなり、表情に違和感が出るといったトラブルが起こることがあります。
妊娠中、授乳中の方、過去にアレルギーを起こしたことがある方は治療を受けることができません。
妊娠を希望されている方にもお勧めできません。
その他、疾患がある方も治療が受けることができない場合があります。

稀に注射部位に内出血、周辺部に赤みが出ることがあるります。
極稀にA型ボツリヌス毒素の効果が強く出た場合、一時的に表情が不自然になることがある。ただしこれらの症状は時間の経過とともに解消されます。
医師の経験や腕前によって効果に差が出る場合があります。
粗悪なボトックスの類似品が出回っているため、安全性が確保できていない。
ボトックス注射の効果は長くて半年。シワが改善した状態を維持する場合は継続的にボトックス注射を行う必要があり、施術を継続すればそれだけ費用が嵩みます。
長期間にわたりボトックス治療を続けていくと、ボトックスに対する抗体ができて治療効果が出にくくなる可能性があります。

ボトックスは、皺の下にある表情筋の収縮を弱めたり、麻痺させる事で、シワを目立たなくさせます。
紫外線のダメージや加齢によって肌の細胞自体が減少して引き起こされる顔のシワや皮膚の弛みにはボトックス注射では効果に期待ができません。
この場合は、ヒアルロン酸やコラーゲン、脂肪注入などとの併用治療を行う必要がああります。
一方、肌再生医療は自身の細胞を移植し細胞の数自体を増やすことで、コラーゲンの生成能力を高め、減ってしまった肌の弾力を取り戻すことでシワやたるみを改善します。つまり、加齢によって衰えた肌の状態を、若い頃の肌に戻す治療法です。
ボトックス注射は一過性であるのに対し、肌再生医療は根本治療です。
メリット・デメリットを理解し、ご自身の希望に適した治療を行いましょう。

-ボトックス注射, 再生医療以外の美容法
-, ,

Copyright © 肌細胞.jp , All Rights Reserved.