クールタッチレーザー 再生医療以外の美容法

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クールタッチレーザーはニキビやシワに効果がある?副作用・デメリットはあるの?

クールタッチレーザーってなに?

クールタッチレーザーは、米国CoolTouch社が製造している単一の波長を持つロングパルス(1320nm)のNd:YAGレーザーを用いた低温度のレーザー治療機器です。

クールタッチの特徴は、レーザー照射とほぼ同時に皮膚を冷却することで痛みを和らげ(個人差はありますが、ゴムを伸ばして手に当てる程度の痛み)、皮膚表面の損傷を防ぎ、ダウンタイム(回復期間)なしで治療が可能なことです。

また、温度センサーで常に皮膚温度をモニタリングしており、火傷等のリスクを最小限に押さえることも出来ます。

 

今や美容界において欠かせない存在となっているレーザー治療。

アンチエイジングや美肌、美白にニキビ治療、脱毛等、様々な目的で利用されています。

「青春のシンボル」と言われる思春期のニキビ。

大人のニキビはアダルトニキビや吹き出物、なんて言われ方をしますが、両者とも医学的には“尋常性ざ瘡“という慢性の皮膚の病気です。

やがて治る…と放っておくと、クレーターのように凹んだ「ニキビ痕」の原因になってしまうこともあります。

一度できてしまうと治りにくいと言われている凹んだニキビ痕は心理的ダメージも少なくありません。

そんなクレーターのように凹んだニキビ痕の改善を得意とするレーザー治療機器があります。

それがクールタッチレーザーです。

 

参照)https://www.asuka-med.com/about-laser/

https://www.woundhealing-center.jp/chiryo/lazer_cooltouch.php

 

クールタッチレーザーでのニキビ治療

ニキビはなぜできる?

ニキビは、れっきとした肌の病気です。毛穴がつまり、そこにアクネ菌が繁殖し、炎症を起こすことでニキビが生じます。

 

毛穴には皮脂腺があります。

皮脂腺から分泌された皮脂には、皮膚に潤いを与え保護する作用があります。

しかし、毛穴から皮膚の表面に出ていく際、毛穴の出口が詰まっていると皮脂がスムーズに流れ出ず、炎症を起こしてしまいます。その結果、ニキビができてしまうのです。

毛穴の出口が詰まる要因としては、

  • 皮膚のターンオーバー(表皮が垢として剥がれ落ちる代謝のサイクル)の乱れによって古い角質が溜まることで毛穴が詰まる
  • 肌の乾燥・日焼けによる肌の新陳代謝の低下
  • ホルモンバランスの乱れによる皮脂分泌の活発化によって皮脂が毛穴に溜まる

等が考えられます。

 

毛穴の詰まり以外にも、遺伝的素因やステロイド剤の内服など、様々な要因によってニキビができると考えられていますが、ニキビは一度できてしまったら、いかに早い段階で進行をストップさせるか、が、綺麗に治す重要なポイントと言えます。

 

ニキビの進行の段階とニキビの種類

毛穴に皮脂が詰まっただけの初期のニキビを始めとして、炎症を起こして赤く腫れあがった重症のニキビ、その後の炎症による色素沈着、皮膚組織の破壊によるニキビ痕に至るまで、ニキビには段階があります。

  1. 白ニキビ(閉鎖面疱):最初の段階。毛穴に皮脂が詰まり、患部が薄い皮膜で覆われ表面が閉じている状態。発疹は白~乳白色。
  2. 黒ニキビ(開放面疱):少し進行。皮脂が盛り上がって毛穴が開き、ニキビ患部の被膜が空気にさらされ、酸化して黒っぽく変色した状態。
  3. 赤ニキビ(紅色丘疹):さらに進行、悪化した状態。毛穴に詰まった皮脂に雑菌や細菌が繁殖し、炎症を起こして患部の周りが赤く腫れあがった状態。
  4. 膿ニキビ(膿疱):炎症とともに内部が化膿して膿んでいる状態。
  5. 嚢腫:さらに炎症が進行。毛穴の壁が破壊され、皮下に膿の溜まり(嚢腫)ができる。
  6. 硬結:炎症の慢性化により皮下に硬いしこりができる。
  7. ニキビ痕(瘢痕):強い炎症がおさまった後、皮膚内の組織が収縮して硬くなり、皮膚の表面が陥没した状態(ニキビ痕)

クールタッチレーザーによるニキビ治療は、赤ニキビのでき始めの比較的早い段階(ニキビが赤みを持った凹凸状態や、活動中のニキビ・炎症後の色素沈着が混在する状態)のうちに治療をスタートさせるとより早く改善が見られると言われています。

 

参照)http://www.buturigaku.net/main04/laser/060.html

https://koenji.clinic/menu/acne-treatment

https://www.shiromoto.to/ct/skincare/distress/nikibi.php

 

 

レーザー療法による皮脂腺の破壊

クールタッチレーザーに搭載されているロングパルスのNd:YAGレーザーは、工業用のレーザーとして発展し、その後医療用として広く使用されている代表的なレーザーです。YAGとは、イットリウム・アルミニウム・ガーネット (Yttrium Aluminum Garnet)を用いた固体レーザー*1のことで、それぞれの頭文字をとり「YAG」と言われています。

Nd:YAGレーザーには、 1064nm、1320nm、1440nm の3波長があり、ニキビの治療には、1064nm, 1320nmの波長を使用することが多いです。

 

Nd:YAGレーザーは、元々、手術用のレーザーとして凝固・蒸散・切開目的に使われていました。その特徴として、深達性に優れており皮下組織まで光が到達すること、メラニンへの吸収度が他のレーザー治療機器よりも低い為、表皮メラニンへのダメージが少なく安全であること、血液中の酸化ヘモグロビンにも吸収される等の特徴があり、皮膚科(ニキビ治療)・形成外科(下肢静脈瘤の治療)領域でも一般的に使われるようになりました。

 

「パルス」という言葉は、レーザーを一発を打つのに要する時間を意味します。

この時間がミリ秒であるレーザー機をロングパルスレーザーと呼び、ロングパルスのレーザーは、長い時間をかけてローストするように、ゆっくり、じんわりと組織にエネルギーを入れるため、1回の治療の効き方は穏やかですが、色素沈着や腫れなどの副作用がほぼ出ないといったメリットがあります

 

皮脂腺を対象とするレーザー療法では、クールタッチレーザーの1320nm-Nd: YAG レーザーを使用することで、真皮奥の皮下組織に至るかなり深い位置にまで分布している皮脂腺へレーザーを到達させることができ、表皮にダメージを与えずに皮脂腺を破壊し、ニキビを治療します。

 

過去に、ニキビ患者に1320nm-Nd: YAG レーザーを、顔の半面に3回照射するという治験が行われた結果、未処理の皮膚に比べて、治療を行った半顔では、黒ニキビ(開放面疱)の数が、一時的ではあるが統計的に有意な改善が確認されました。

赤ニキビ(丘疹)または膿疱の平均数の変化に関しては、処置群と制御群の間に有意な差はなかったものの、脂性肌の改善は見られたとの報告があります。

クールタッチレーザーは痛みが少ないとも言われていますが、ニキビ治療に関しては治療中に痛みが出やすく、多くの場合が皮脂腺を破壊するのに十分な出力を出すことが困難となり、効果も高いとは言えず、ニキビ自体の治療というよりは、ニキビ痕の凸凹肌の改善に使用されることが多いようです。

*1 )レーザーには気体、固体、半導体の3種類の媒質(波動を他の場所に伝える仲立ちとなる物質や空間)があり、固体レーザーは小型で高出力を出せることが特徴。

 

参照)

https://www.drsato02.com/question/yag%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/34_nikibi/

https://oki-hifuka.com/category/nikibi/

https://mizuhoclinic.jp/machine/excelv/

https://mitakabiyou.com/column/acne-laser/#1320nm-Nd_YAG

 

 

クールタッチレーザーによるニキビ痕への治療

陥没したニキビ痕にクールタッチレーザーを照射すると、皮膚の内部(真皮乳頭層)は熱ダメージを受けます(ヤケドと同じ状態)。

負傷した細胞を修復するため、真皮層の繊維芽細胞は活動を活発化させ、コラーゲンやエラスチンなどの肌に有効な成分を新たに作り出します(創傷治癒)。これによりニキビの炎症によって収縮し、硬くなった皮膚の再生が行われ、陥凹した部分は盛り上がり、ニキビ痕が平らになります。

また、ニキビ跡に皮膚が赤くなる「炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)」と呼ばれるものがあります。ニキビの炎症で毛細血管が新生、拡張することで起こります。膿を伴う大きなニキビでは、ニキビが潰れた際に出血し、赤血球が血管外に漏れ出すことで、赤い色素沈着となることもあります。

通常、拡張した毛細血管は、炎症が治ると少しずつ退縮していき、皮膚代謝(ターンオーバー)で色素沈着も徐々に薄くなりますが、炎症が真皮にまで及ぶと毛細血管が退縮せずに残ることがあります。

ロングパルスレーザーはこのようなニキビの炎症によって引き起こされた肌の赤みの改善へも対応できます。真皮の深部まで届くレーザーが毛細血管を退縮させ、赤みを少しずつ減らしていきます。

治療の効果については個人差はありますが、2週間に1度の治療で10回ほどで効果が出てくる人が多いようです。

 

レーザーによる熱エネルギーで真皮線維芽細胞によるコラーゲン生成を活発化させるため、クールタッチレーザーは、ニキビ痕の凸凹の改善以外にも、軽度のしわの改善や毛穴の開きにも効果がある治療法です。

 

参照)https://koenji.clinic/menu/acne_scar/hyperpigmentation

 

クールタッチレーザーの副作用やデメリット

  • ニキビ治療に関しては痛みを伴うことが多く、あまり効果に期待ができない
  • 1度の施術では効果が期待できず、2~3週間おきに、4回ほど治療を行うことが多い。
  • 新しいレーザー治療機の登場により、美容の分野では今はあまり使用されていない。
  • ヤケドや、赤みが発生する他、患部にかさぶたができることがある。

クールタッチレーザーは、低温度で行うレーザー治療のため、レーザー出力も非常に低く設定されています。さらにクールタッチレーザーの施術は、レーザー照射と同時に冷却ガスを噴射することで、やけどなどの副作用の可能性も、従来のレーザー治療と比べると極めて低いとされています。
しかし、通常のレーザー治療と同様に、やけどや、赤みが発生する他、患部にかさぶたができることもあります。また、クールタッチレーザーは1度の施術ではすぐに効果が期待できず、2~3週間おきに、4回ほど治療を行うことが多いようです。

クールタッチレーザーのような、いわゆる“痛みが無い“と言われるレーザーは、施術者が痛みが出ないように調整して照射をしています。

医師の技術や経験、料金や回数など効果に見合った治療内容か等、十分に考慮して治療をすることをお勧めします。

 

参照)https://www.drsato02.com/question/%e3%80%8c%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%81%af%e7%97%9b%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%8d%e3%81%a8%e8%81%9e%e3%81%84%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%a7%e3%81%99%e3%81%8c%e3%80%82/

 

クールタッチレーザーによる治療可能部位と持続時間

クールタッチレーザーが最も効果を発揮するのは凹んでしまったニキビ痕の改善と言われています。

一般的な加齢に伴う毛穴の開きやシワ、たるみへの改善への効果は薄く、シワやたるみ改善を目的として利用するというよりは、ニキビ痕やニキビ後の赤みの治療とし利用した結果、治療部位周辺のお肌にハリが出てくる程度だと考えていいでしょう。その場合の持続期間はレーザーによって受けた真皮層のヤケドの傷が治るまでの期間と考え、3ヶ月をピークに半年程度で徐々に元に戻ってしまいます。

 

レーザーによるアンチエイジング目的の治療は、どれも一時的な対処療法です。効果は継続的ではなく、コラーゲンを生成する真皮線維芽細胞を強制的に働かせることで一時的に肌のハリを取り戻しているにすぎません。

 

治療可能部位と持続期間

治療の効果やどんな副作用があるのか、持続効果はどのくらいなのか。クールタッチレーザーの気になる点をご説明いたします。

クールタッチレーザー 肌の再生医療
ほうれい線
顔・たるみ
シワ・若返り
上まぶたのくぼみ・三重まぶた ×
目の下のくま・しわ ×
スキンケア
持続期間 半年 根本治療(数年以上)

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