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肌状態をリセット?肌のデトックスとは?

肌状態をリセット?肌のデトックスとは?

全国の30歳~49歳の女性を対象に、コロナ禍でのマスク生活の中でのスキンケア・肌の悩みに関する意識調査を行った結果、マスクの常用化が続いたことに伴い、肌トラブルが深刻化し、肌状態をリセットしたいと感じている人が9割を占めるという結果に。生活そのものや体の中から不要なものを取り除く「デトックス」に注目が集まりつつあります。デトックスしたいものベスト3では、1位「体内の老廃物」、2位「ストレス」、3位「肌の老廃物」で、マスクを外して今までのような生活ができる日に向けて、肌状態をリセットしようと「クレンジング」を最重要視している女性が半数を上回るという結果になりました。(2021年、キューサイ株式会社調べ)

 

実際に「肌をデトックス」する方法はあるのでしょうか。

 

参照)https://www.atpress.ne.jp/news/248438

 

デトックスとは

デトックスは英語の「detoxification」の略で、英語で解毒を意味し、『身体の中にたまった老廃物や毒素を排出すること』をいいます。

身体の中に溜まっている様々な毒素は、2種類に分けられます。

一つは、「水・空気・食べ物」など、外部から体内に取り入れて溜まってしまう毒素で、もう一つは、「活性酸素」などの身体の中で作られてしまう毒素です。

 

体内に溜まる毒素

体内で不要になった「老廃物」、環境ホルモンを始めとした「有害化学物質」、銀、鉛、カドミウム、ヒ素といった「有害ミネラル」などの毒素が、実は知らず知らずのうちに体内に溜まっています。

老廃物は、必要な栄養素が体内で吸収・利用されたあと最後に残る不要物のことを指します。有害化学物質とは、健康や環境に悪い影響を与える物質のことです。

例えば、水俣病は有機水銀が、イタイイタイ病はカドミウムといった重金属が体内で蓄積されたことによって発病しました。

有害ミネラルは残留農薬などに含まれており、知らず知らずのうちに体内に蓄積されています。この有害ミネラルによって体内の活性酸素濃度が高くなることがわかっています。有害金属、有害ミネラルが体内に蓄積されてくると、本来働くべき体内の酵素が機能しなくなり、体調が悪くなるなどの症状が出ます。

 

参照)https://www.furuta-clinic.jp/sp/tenteki/metal_chelation.html

 

酸化ストレス

呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は活性酸素になります。活性酸素は、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になるとDNAやタンパク質を傷つけ細胞傷害をもたらします。本来、私たちの体には、活性酸素の傷害から生体を守る抗酸化防御力が備わっています。しかし、活性酸素の産生が抗酸化防御力を上回った状態(酸化ストレス)が長く続くと、酸化ストレスよって細胞が傷つけられてしまいます。

酸化ストレスの原因として、食事(酸化した食べ物、食品添加物、残留農薬等)、合成化学物質(シャンプー、ボディーソープ、洗濯洗剤、化粧品等)、電磁波、ストレス、大気汚染、排気ガス等が言われています。 酸化ストレスが高くなると体がサビ(酸化)ついて老化が進み、様々な病気や体の不調、肌の老化を引き起こします。

 

参照)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-003.html

 

デトックスの方法

巷には、「デトックスウォーター」「サウナ」「ファスティング(断食)」「足裏デトックス」など、さまざまな「デトックス」方法の情報が溢れています。

デトックスとは、体内の毒素を排出することで、それらを排出する経路としは、尿、便、汗、皮脂、垢、爪、髪、唾液、呼気にほぼ限られます。

体から毒素を排出する割合は、便75%、尿20%、汗3%、爪1%、髪1%と言われています。

 

「毒を出す力」

私たちの体には、もともと「毒を出す力」が備わっています。

肝腎要(かんじんかなめ)という言葉をご存知ですか?「肝臓と腎臓は人体の要(かなめ)であり、最も重要な臓腑である」ということわざで、「肝臓」「腎臓」がとても大切な臓器であることに由来すると言われています。

 

・肝臓

肝臓はヒトの体で最も大きい臓器で、体重の約50分の1を占めています。肝臓の主な働きは3つあります。

 

①体に必要なタンパクの合成・栄養の貯蔵(代謝)

②有害物質の解毒・分解

③胆汁の合成・分泌(食べ物の消化に必要)

 

肝臓でのデトックス(解毒作用)は、老廃物や体内に取り込まれた様々な有害物質(薬剤・防腐剤・着色料・アルコールなど)を無害なものに変える働きです。

肝臓は胃や腸で分解、吸収された栄養素を利用しやすい物質にして貯蔵します。そして必要に応じて、それらを分解してエネルギーなどを作り出します。例えば、食事から摂った糖質は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、夜間にエネルギー源として血中に放出されます。そして、摂取した物質(特にアルコールや薬剤など)や代謝の際に生じた体に有害な物質を毒性の低い物質に変換し、尿や胆汁中に排泄します。また、その老廃物の一部は再び吸収されて肝臓で再利用されます。このように肝臓は栄養素の生産、リサイクルの中心にもなっています。

 

参照)https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/liver-cirrhosis-nutritional-therapy/liver-roles/

 

・腎臓

腎臓は、血液をろ過し、体の中に溜まった老廃物や水分、取り過ぎた塩分などを尿と一緒に体外へ排出してくれる働きがあります。腎臓が老廃物や余分な水分、塩分などを尿として排泄することで、体の中の水分量やナトリウムやカリウムといったイオンバランスを適正に保ったり、血液の酸性、アルカリ性を調節したり、体内を常に最適な環境に保つことができます。

 

参照)https://www.morishita.or.jp/renal/organ/

 

・腸

腸は、人体で最大の免疫器官であり、腸には体内の免疫細胞の約60%が存在すると言われています。胃から入ってきた食べ物は、まず小腸で消化作業が行われ、小腸内壁から栄養分が吸収されます。その栄養分は肝臓から血液に乗って全身にいきわたります。一方、大腸では、栄養分の残りかすを腸内細菌と混ぜ合わせて便を形成し、体外に排泄します。

全身の細胞に栄養が行きわたってこそ健康な毎日を過ごすことができます。

その栄養を吸収しているのが小腸で、腸の働きが悪いと全身の細胞に栄養が行き届かなかったり、逆に腸にたまった老廃物が全身を巡ってしまったりし、冷えや疲れ、肩こり、肌荒れ、肥満など、思わぬ不調へとつながってしまいます。

 

参照)https://www.taisho-direct.jp/simages/contents/column/body/preparation02/

 

体内からの毒素排出の95%が便と尿であるということからもわかるように、私たちは生まれ持って消化吸収、排出、解毒を行う肝臓・腎臓・腸という3つのデトックス機能を持ち合わせています。これらの臓器が正常に働くように保つことこそが最大のデトックスになります。

 

「毒を出す力」を高める

まずは体内に取り入れた毒素の75%をも排出する大腸の働きを活発にし、便通を改善させましょう。便秘は最大のデトックスの敵です。大腸にはおよそ100兆個、一人あたり数百種類の細菌が生息していると言われており、腸内細菌は3つに分類できます。

 

・善玉菌:乳酸菌やビフィズス菌等

消化吸収を高め、腸のぜん動運動を活発化させ排便を促し、免疫力を高めて感染や病気を防ぐなどの働きがあります。

また、コレステロールや中性脂肪の代謝を促進したり、ビタミンやホルモンを生産する働きもあり、身体の健康を維持する重要な役割を果たしています。

 

・悪玉菌:大腸菌やウェルシュ菌等

腸内をアルカリ性に傾け腐敗産物や有害な物質を作り出し、身体の抵抗力を弱めたり、下痢や便秘・生活習慣病などを招きます。肌荒れや老化を促進するなどの有害な作用があります。

 

・日和見菌

善玉菌と悪玉菌のどちらにも属さない菌で、中間菌とも呼びます。悪玉菌が増え

ると、日和見菌は悪玉菌へと傾いてしまいます。

 

腸内環境のベストバランスとしては、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%と言われています。自分の腸内細菌が健康的な状態かを確認する簡単な方法は、便を観察することです。便の色は黄色~黄色がかった褐色で、臭くなく、柔らかいバナナ状が理想です。逆に黒っぽい色でにおいがきつい場合は腸内細菌のバランスが悪くなっている状態です。

肉類、乳製品などの動物性たんぱく質や脂肪の摂りすぎは悪玉菌の栄養源となり、悪玉菌が増殖する原因となります。また、心身の疲れや心配事、緊張などのストレスがあると、腸の動きが悪くなり腸の血流が乱れ、腸内細菌のバランスが崩れます。

その他にも、運動不足や冷えによる腸のぜん動運動の抑制によって便秘を招いていしまいます。まずはこれらの腸内環境を悪化させる原因となっている生活習慣を見直し、改善していきましょう。

その手助けとして、食物繊維や乳酸菌などを積極的に摂取したり、朝食前に1杯の水を飲んでみましょう。胃が刺激され、腸が動き出します。

 

参照)https://www.jpm1960.org/kawara/kawaraban/post-16.html

 

「毒を入れない生活」を心がける

デトックスには、有害な物質を体外に排出することだけではなく、できるだけ体内に取り入れないようにすることも大切です。

有害化学物質や有害ミネラルは、少しですが、飲料水、畑などの土、加工食品に含まれています。

例えば、水銀の摂取元としては、マグロ、化粧品、農薬、歯科の詰め物(銀歯)など、鉛はヘアカラーやガソリン、アルミニウムはアルミ缶やアルミホイル、ベーキングパウダー、ヒ素は大量のひじきや殺虫剤などと、普段何気なく使用しているものからも有害物質を摂取してしまっています。また、喫煙者でヘビースモーカーは、水銀、ヒ素、カドミウムなどが高い傾向があるようです。

これらを解毒するには肝臓の機能が正常に働いていることが不可欠です。肝臓はアルコールやタバコのニコチンも中和しています。できるだけ肝臓に負担をかけず、デトックスを行うためにはアルコールや喫煙も控えたほうがいいでしょう。

食生活では塩分の摂り過ぎは腎臓への負担になります。また、喫煙や過度のアルコールは腎臓の機能をも低下させる恐れもあります。

 

参照)https://www.furuta-clinic.jp/sp/tenteki/metal_chelation.html

 

肌のデトックス

肌状態をリセットするための、特別な肌のデトックス方法は、実はありません。

老廃物を洗い流そうと過度なクレンジングや洗顔、マッサージはかえって肌のバリア機能を傷つけ肌トラブルを引き起こしてしまいます。

もし肌荒れが起きてしまっているなら、肌荒れの原因を知る必要があります。

例えば、便秘は肌荒れの最も大きな要因となります。便が大腸内に長時間滞留すると、便の腐敗が進んで悪玉菌が増えてしまいます。悪玉菌は腸内のタンパク質などを腐敗させて有害物質をつくります。有害物質は一度体内に吸収されてから、血液を通じて全身をめぐり、血液の一部は汗となり、肌の表面へ付着します。そのとき汗に含まれる有害物質が刺激となり、肌荒れを起こすと考えられています。

また、腸内でつくられる有害物質は、肌のターンオーバーにも影響を与える可能性が指摘されています。一説によると有害物質は血流を介して肌に蓄積され、表皮細胞の正常な分化に影響を及ぼすのではないかといわれています。

 

コロナ禍において、マスクが肌に直接触れる部位での摩擦による刺激から、肌荒れやかぶれ(アレルギー性や刺激性接触性皮膚炎)が起こりやすくなっています。

表皮の角質層が毎日マスクの繊維とこすれあうことで、その角質が少しずつ削られて外部刺激から肌を守る「バリア機能」が低下、ますます刺激を受けやすくなってしまうという、負のスパイラルを招いているのです。また、マスクの内側は蒸れて高温多湿になり、アクネ菌などの細菌や雑菌が繁殖しやすい環境になっています。

マスクによる肌荒れの対策として、まずはたっぷりの保湿で肌本来のバリア機能をしっかりと守りましょう。その上で、吸収性のよいタオルやガーゼでこまめに汗を拭き取ったり、刺激の少ない布やガーゼを肌に直接触れる部分に充てることで肌への摩擦による刺激を弱めることができます。

 

参照)https://medical.shiseido.co.jp/ihada-lab/article/ih49.html

https://ikegaki-hifuka.com/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%82%8E

 

もともと人間の体には解毒システムが備わっています。

バランスの取れた食事とたっぷりの水分、適度な運動で汗をかくことを習慣づけていれば、わざわざデトックスを取り入れる必要はないのです。

 

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