美容のナレッジ

-美容のナレッジ

喫煙でお肌の老化が進行する?「タバコ顔」っどんな顔?タバコと肌の関係について詳しく解説!

喫煙でお肌の老化が進行する?「タバコ顔」っどんな顔?タバコと肌の関係について詳しく解説!

「タバコ顔(スモーカーズ・フェイス)」という言葉を知っていますか?

米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学のチームが、喫煙によって目の下のたるみや口の周りのシワが増えるなど、顔の老化が早くなることを、双子を比較した研究で確認し、形成外科の学会誌に発表しました。

研究は18~78歳の双子79組を対象にして行われ、うち45組は、1人が喫煙者でもう1人が非喫煙者という組み合わせ。残る34組はともに喫煙者ですが、2人の喫煙歴には5年以上の開きがあります。

それぞれの写真を顔のパーツごとに比較したところ、喫煙者と非喫煙者の双子では、喫煙者の方が非喫煙者より老けて見える確率が57%との結果が出ました。

双方とも喫煙者の場合でも、長く吸っている方が年上に見える確率が63%だったのだそうです。

この研究では、飲酒やストレス、日焼け止めの使用の有無などの要因についても調べ、研究対象となった双子ではこれらの要素に大きな違いはなかったそうで、研究チームを率いたバーマン・ガイアロン医師は、「喫煙はコラーゲンの生成を抑制するから、コラーゲンが減少し皮膚の血行も悪くなる。またニコチンは肌の厚みを減らす。こうして肌の弾力性が衰え、老化が早く訪れる」と語っています。

 

タバコは肺ガンや心臓病など、様々な病気を引き起こすとも言われています。

近年では、喫煙を続けていると、美容にも悪影響であることが医学的に明らかになってきており、加齢以外の皮膚の老化原因では、「タバコの害は紫外線に次ぐ」とも言われています。

喫煙を続けると「タバコ顔(スモーカーズ・フェイス)」になってしまうと噂されていますが、いったい「タバコ顔」とはどんな顔なのでしょうか?

タバコと肌の関係について、詳しく解説します。

 

参照)https://www.cnn.co.jp/fringe/35039334.html

 

 

タバコ顔ってどんな顔?

タバコ顔の特徴

・上まぶたが下がる

・下まぶた(目袋)のたるみ

・目の下のくま

・深いほうれい線

・上唇のシワ

・あごのたるみ

・まぶたの色素沈着や血色の悪さが目立つ

・やつれて病的に見える

・歯肉が黒ずんでいる

 

タバコ顔とは、上記のような、黒ずんでハリや艶のない肌、シミや小ジワの多さが特徴的な、喫煙によって老け顔現象が起きた顔のことを言います。

 

タバコ顔になる原因

タバコ顔になってしまうのは、タバコに含まれる4000 種類以上の化学物質、約 200 種類の有害物質、約 60 種類の発がん性物質が、女性ホルモンの働きを妨げるためだと言われています。

 

タバコと女性ホルモン

タバコを吸うと、ニコチンが肺から数秒で脳に達し、脳内のニコチン受容体に結合し、快感を生じさせる物質(ドーパミン)が放出され、「気持ちいい」と感じます。しかし、時間が経つと体内のニコチンが減少し、イライラなどの禁断症状が出てきます。一度喫煙すると止めるのが大変だと言われる理由はこのためです。

また、ニコチンは依存性を高めるだけでなく、副腎※1)からのカテコールアミン※2分泌を亢進させ、血管収縮、血圧上昇、脈拍増加をきたし、心臓に大きな負荷をかけます。肌においては、ニコチンの血管収縮作用により血行悪くなります。皮膚の一番外側の表皮への栄養が十分に行き届かないと、細胞分裂による肌の新陳代謝(ターンオーバー)が滞り、くすみや肌の乾燥が進み、細かいシワの原因になります。また、ニコチンは女性ホルモンの代謝を阻害し、分泌を低下させます。

卵巣で作られた女性ホルモンは血液中を通って、子宮、膣、肌、骨などに到達し作用しますが、その途中で肝臓で代謝され(壊されて)徐々に作用が弱くなります。

この肝臓での代謝をタバコの成分が促進させ、女性ホルモンが早く失活するため、血液中の濃度が低下するのです。

女性ホルモンは、女性の身体にとって重要な役割を果たしており、卵巣から分泌される女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、このうち、エストロゲンは“美肌ホルモン“とも言われています。

エストロゲンは、皮膚の表皮の角化細胞や真皮の線維芽細胞、色素細胞(メラノサイト)、皮脂腺などに作用して、 皮膚の生理機能に重要な役割を果たすことが知られています。

 

主なエストロゲンによる皮膚への作用は以下の通りです。

 

・角化細胞増殖促進:表皮層における皮膚のバリア機能の促進

・線維芽細胞増殖促進:真皮層の機能の促進

・コラーゲン産生促進:潤いの保持

・エラスチン繊維増加:ハリや弾力の維持

・メタロプロテアーゼ※3の産生抑制:シワの形成抑制

・創傷部位フィブロネクチン※4量増加:創傷治癒の促進

 

女性ホルモンは、美肌をつくるためにはとても重要な存在です。

喫煙によって女性ホルモンの分泌が低下すると、肌への悪影響だけではなく、

生理不順や卵巣への血流障害による卵巣萎縮による不妊のリスクが高くなったり、閉経を早めてしまいす。その他、女性ホルモンの不足は骨密度も低下させるため、1日15本以上吸う女性は、4倍の確率で骨折を起こすという研究結果があります。

 

※1)副腎は、血圧、血糖、水分・塩分量などの体内環境を常にちょうど良い一定の状態に保つためのホルモンをつくる場所です。これらのホルモンは生命の維持に不可欠であり、多すぎても少なすぎてもいけません。

参照)http://www.twmu.ac.jp/TWMU/Medicine/RinshoKouza/021/patient/hormone/p09.html

 

※2)カテコールアミンとは、副腎から合成・分泌される神経伝達物質の総称で、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンを指す。

参照)https://www.kango-roo.com/word/9479

 

※3)シワ形成メカニズムの研究から、シワの要因の一つとして、表皮への紫外線による作用で、角化細胞のメタロプロテアーゼ(MMP)類の産生が異常になることで、基底膜や真皮線維にダメージを与えることなどがわかってきている。

参照)https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/556

 

※4)フィブロネクチンは、細胞から分泌され、細胞の外側に蓄積するタンパク質群の一種。細胞接着・移動や組織の形態維持に関わる。

参照)https://www.jst.go.jp/pr/announce/20170117/index.html

 

参照)http://www.jfpa.info/wh/body_information/detail/index.php?aid=92

https://www.nkclinic.com/2018May.pdf

http://www.kameda-kyobashi.com/ja/consult/topic/nonsmoking/03/index.html

https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/body11/

https://www.morinagamilk.co.jp/download/index/15138/150529.pdf

http://www.muraguchikiyo-wclinic.or.jp/kinen.html

 

タバコと活性酸素(フリーラジカル)

タバコの煙には、体内の酸化や炎症を引き起こし、活性酸素(フリーラジカル)を産生する物質が多く含まれています。 そのため、タバコを吸う人はもちろん、吸わない人でもタバコの煙にさらされることで、活性酸素が体内で多量にできてしまいます。また、タバコに含まれるニコチンは経皮吸収されます。ニコチンが皮膚から体内に(真皮層)に侵入し真皮層で活性酸素が発生すると、線維芽細胞にダメージを与えます。その結果、肌のハリや弾力の元になるコラーゲンやエラスチン繊維の産生力が低下したり、皮膚の結合組織の破壊が起こります。それだけではありません。活性酸素はシミ、くすみなどの原因となるメラニンを増加させてしまうことが知られています。

この活性酸素から細胞や組織を守る作用をするのが、抗酸化物質と言われる活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く物質です。抗酸化物質の代表選手がビタミンCです。

 

参照)https://www.sonykenpo.or.jp/member/health/nonsmoking/nonsmoking_mame10.html

https://www.kiyokawa-hp.or.jp/column/238.php

 

タバコとビタミンC

「美肌サプリ=ビタミンC」と言っても良いほど、ビタミンCは美肌にとって欠かせない成分であることは周知のことでしょう。

ビタミンCはアスコルビン酸ともいわれ、肌の弾力を保つコラーゲンを生成するのに必須の化合物です。ビタミンCが不足すると肌の、ハリ・ツヤが失われ、シワも出来やすくなります。また、メラニン色素が出来るのを防ぐ作用があるので、不足すると、シミやそばかすなど色素沈着をおこしやすくなります。

さらに、ビタミンCは、活性酸素による肌の酸化を抑える作用があるので、不足するとその抗酸化作用も失われてしまい、老化が促進されてしまいます。

肌の美しさを保つのに欠かせないビタミンCは、たった2本のタバコを吸うだけで一日の必要量が失われてしまうと言われており、タバコ1本につき25~100mg(レモン1個分)のビタミンCが破壊されてしまいます。人間は体内でビタミンCを合成することはできないため、深刻なビタミンC不足が引き起こされます。

その結果、タバコ顔の特徴であるシミ、シワの増加や肌のくすみなど見た目の老化現象が進みます。それだけではなく、風邪をひきやすくなったり傷が治りにくくなるなどの健康への悪影響も出てきてしまいます。

 

参照)https://www.sonykenpo.or.jp/member/health/nonsmoking/nonsmoking_mame10.html

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/kenkozukuri/tabako-health/note/eikyo/ta-05.html

 

タバコ顔にならないための対策

ビタミンCを多めに摂る

日本人の食事摂取基準(2015年版)では、ビタミンCは15歳以上で1日に100mgの摂取が推奨されています。

ビタミンCは水溶性のため、体内に吸収後2~3時間後には排出されてしまいます。そのため、1日数回に分けて摂取しましょう。タバコを吸う人は、破壊されてしまうビタミンCの量を考慮し、より多めの補給が望ましいです。

 

【ビタミンCが多い野菜ランキング】 (100gあたりの含有量)

1位 パプリカ…170mg

2位 ブロッコリー…120mg

3位 ケール…81mg

4位 モロヘイヤ…65mg

5位 かぼちゃ……43mg

6位 じゃがいも…35mg

 

参照)https://www.fancl.co.jp/aojiru/column/7.html

 

スキンケアにビタミンCを取り入れる

巷にはビタミンC誘導体が配合された化粧品が数多く出回っています。

中には肌のターンオーバーを整え、メラニンの排出をサポートする美白有効成分が配合されているものもあります。しかし、化粧品におけるシミやくすみなどへの作用は「予防」です。化粧品の役割は、将来的に色素沈着やくすみのない明るい肌を目指すために日常的にケアをするのであり、すでにタバコ顔のような老化現象が起きている場合には化粧品では対応できません。

 

思い切って禁煙

ビタミンCの摂取やスキンケアなどは、残念ながら一時的な対処法にしかなりません。肌老化を食い止めるために、禁煙を考えてみるのもいいのではないでしょうか。ニコチンには依存性があるため、禁煙は意志の力だけでは難しい方が多いようです。。最近は禁煙外来のある病院もあり、ニコチン・ガムやニコチン・パッチなどでニコチンを少しずつ体内に入れながら、減らして禁煙するなど、薬剤師や医師の指導を受けて、禁煙を進めることができます。

 

肌の再生医療で細胞から若返る

喫煙によって一度ダメージを受けた細胞は、たとえ禁煙をしたとしても残念ながら元のような元気な状態へと戻ることはありません。では、すでにタバコ顔になってしまっている場合はどうすればいいのでしょうか。

くすみや乾燥、シミなどの表皮で起こる肌トラブルは、肌は一定周期で生まれ変わるため(ターンオーバー)、禁煙することで改善を期待できます。

しかし、活性酸素によって線維芽細胞がダメージを受けたことによるコラーゲンやエラスチン繊維の産生力の低下や、皮膚の結合組織の破壊などは、自然の回復は難しいでしょう。肌の再生医療は、比較的ダメージが少ない部位の自身の皮膚から線維芽細胞を培養し、真皮層へ注入という形で移植します。ダメージを受けた細胞を回復させるのではなく、細胞の数そのものを増やして、コラーゲンなどの生成量を増やすことができる、肌の老化を根本から改善させる唯一の治療法です。

老化のスピードは自分次第でいくらでも遅くすることができます。

肌の再生医療なら、あなた自身の細胞によってタバコ顔を改善させることができます。

 

-美容のナレッジ

Copyright © 肌細胞.jp , All Rights Reserved.