HIFU 再生医療以外の美容法

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医療機関とエステのHIFUはどう違うの?メリット、デメリットは?

ハイフというのは「高密度焦点式超音波治療法」という治療法です。
前立腺がんや子宮筋腫などの病気治療で使われています。

肌の表面には熱を与えずに、皮膚の下にある真皮とSMAS筋膜に熱を与えることができる特徴を美容分野に生かすことに成功したのが米国のウルセラ社でした。
ウルセラ社が2004年に開発したウルセラ(一般的な呼び名:ウルセラ/ulthera/ウルセラシステム/ウルセラリフト/ウルセラピー)は、多くの臨床試験を重ね、2009年にFDA*1からリフトアップ効果で初めて認可を受けました。

医療用HIFUの種類

美容分野においては、先駆けであるウルセラを真似たハイフの治療法を搭載した機器をさまざまなメーカーが製造しており、その機器の名称も特長も異なります。

美容分野でのハイフは大きく分けて、医療用と非医療用(エステ用)とに分けられます。医療用ハイフは、エステなど医療行為が出来ない施設では導入することができません。

現在日本で多く使用されている、代表的な医療用HIFU機器とその特徴をまとめました。

ハイフ機器名称 ウルセラ(ウルセラシステム)

(2009年製造)

ウルトラセル(2012年製造) ダブロ

(2013年製造)

UTIMS (ユーティムス )

※A1〜A3までのヴァージョンあり

(2014〜2018年)

製造 米国ウルセラ社 韓国 韓国 韓国
トランスデューサー(超音波の到達深度の調整ユニット) 1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

GFR(高周波RF)

SPR(高周波をノンニードルタイプの電極を用いて照射)

FRM(49本の極細針の先端から高周波RFを流す)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂インモーション式により機関銃のよ肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

パワー 超強力 中〜強力 強力 中〜強力
痛み 強い 少ない 少ない 少ない
効果 高い 中〜高 中〜高 中〜高
効果の持続期間 半年〜1年

※超強力で1年程度

半年 数ヶ月〜半年 数ヶ月〜半年
ダウンタイム 違和感や赤味が数日間続くことがある。 ほぼなし ほぼなし 軽度の赤みや腫れ
価格帯(フェイスライン) 約10〜30万円 約8〜15万円 約5〜15万円 約6〜15万円
特徴 ・HIFU治療のパイオニア

・たるみ治療において、米国FDA*1、欧州CE*2、KFDA*3承認

・ウルセラ認定医制度

・2009年「Eye brow lifting(眉毛のリフトアップ)」、2012年「首とあご下のリフトアップ」、2014年「治療中の組織層を視覚化するための機器」の3つの項目でFDA認可

・1つの機械で、レーザー(イントラセル・SRR)・高周波RF(イントラジェン・GFR)・高密度焦点式超音波(ウルトラセル・HIFU)の3つの治療を受けることができるコンビネーション治療 ・超音波を広範囲照射してエネルギーを分散させるため、ウルセラと比べて痛みが感じにくい

・ダブロ認定医制度

・KFDA認可

・欧州CE

・センターレスHIFU搭載による皮膚表面が受ける過剰な熱負担を解消。痛みや火傷のリスクが軽減。熱エネルギーの集束点が安定。

 

ハイフ機器名称 ベロハイフ(VELO-HIFU)

(2015年製造)

コントレックス コントレックス

ダブロゴールド(2017年)

ウルトラセルQ+

(2018年)

製造 韓国 韓国 韓国 韓国
トランスデューサー(超音波の到達深度の調整ユニット) インモーション式により機関銃のように点で超音波を出し続けることでプローブを固定せず動かし続けて照射 周波数/焦点距離(深度) 7MHz/1.5mm 7MHz/3.0mm 4MHz/4.5mm 7MHz/4.5mm
4.5mmを2種類の周波数によって強度を調節
1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

1.5mm(真皮層)

3.0mm(脂肪層)

4.5mm(SMAS筋膜)

リニアカートリッジによる4.5mm(脂肪融解)、2mm(二重顎)

パワー 弱い 中〜強力 中〜強力 中〜強力
痛み ほぼない 少ない 少ない 少ない
効果 低め(何度も行う必要あり) 中〜高 中〜高 中〜高
効果の持続期間 3回以上の継続施術で1〜3ヶ月 数ヶ月〜半年 数ヶ月〜半年 数ヶ月〜半年
ダウンタイム なし 軽度の赤味 ほぼなし 軽度の赤みや腫れ・筋肉痛のような痛み
価格帯(フェイスライン) 約2〜3万円 約10〜25万円 約7〜20万円 約9〜15万円
特徴 ・「リーズナブルで痛みが少ないものを」という目的で開発

・HIFUの入門編

・ウルセラの効果維持療法的な役割

・1度では効果を感じないため3週間に1度の施術を数回行う必要あり

・4つのヘッドで肌表面から真皮層、皮下脂肪から筋膜までの焦点距離の変更が可能で軽度のたるみや小ジワ、皮膚のハリアップにも対応。 KFDA認可
・ダブロの進化版
・ダブロに比べて約2倍もの照射スピードで施術の時間短縮が可能に。
・ウルトラセルの進化版

・KFDA認可

・脂肪層に58℃の熱エネルギーで脂肪を溶解し1〜3ヶ月かけて新陳代謝によりボリュームダウンさせるリニアモードを新搭載

・ボディタイトニングにも対応

 

*1 ) FDA(Food and Drug Administration,米国食品医薬品局):日本の厚生労働省にあたるアメリカの行政機関

*2)欧州CE:EUの法律で定められた安全性能基準を満たすと認められた製品につけるマーク

*3)KFDA(Korea Food and Drug Administration,韓国食品医薬品安全庁):食品・医薬品・医療機器・化粧品などの健康と安全に係わる製品に対し、規格の制定、韓国国内で流通する商品に対する許認等を行う機関。
KFDAは2013年、MFDS(Ministry of Food and Drug Safety、食品医薬品安全処)へと名称変更されました。

 

初代のハイフ機器「ウルセラ」(ウルセラシステム)は、リフトアップ効果についてアメリカFDA*1に認可され、安全性と効果に信頼があります。おそらく一番高い効果を目指すことができる最高峰マシンですが、その分パワーもとても強く、パワーが強過ぎることで顔面神経を傷つけるなどの合併症を起こす可能性も否定できません。そのため、超音波画像診断機能(エコー画像)を搭載し、治療する深さを目で確認しながら医師のみが施術できるマシンです。ウルセラ社独自の認定医制度による認定を受けた医師の施術を推奨するなど、安全面に配慮されています。

ウルセラ開発以降、ウルセラを真似てつくられた、主に韓国製の数々の医療用HIFU機器が出現しました。
薬で例えるとジェネリックのような存在です。
初代ウルセラのマイナス面を補う新しい機能を搭載した機器が多く、年々進化しています。
確認できる医療用ハイフ機器だけでもこれだけあります。

  • ウルセラ(元祖)
  • スーパーハイフプロ
  • W-HIFU
  • ウルチェ
  • ウルチェリフトα
  • ウルトラセル(2/Qプラス)
  • ウルトラフォーマーⅢ
  • ウルトラリフ
  • ウルトラリフト2
  • ハイフシャワー
  • ハイフソニック
  • エクストラスマートソニック
  • コントレックス
  • サーマソニック
  • シュリンク
  • スマスセラ
  • スマートソニック
  • ソノクイーン
  • ダブロ
  • ダブロゴールド
  • ハイパーSリフト
  • ベロハイフ
  • ミルフィーユリフト
  • リフテラ(V/A/B/)
  • ユーティムス(UTIMS)(A1/A2/A3)
  • ウルトラスキン
  • ライポソニック
    など

それぞれ特徴がありますが、どれも日本国内で認可されているものではなく、医師が個人輸入という形で取り入れている自由診療になります。よって、1台の機器で脂肪溶解や肌の表層部への対応など、多様な用途で使用できるメリットは医師の方にあると言っていいでしょう。何台もマシンを購入しなくて様々な施術が可能になるのですから。

また、価格帯がかけ離れて安い時は中古の機器を使っていたり、医師以外の施術だったり、などということもあるようです。
HIFU治療は、手軽さとその効果の高さから人気の治療です。
解剖学の知識を持つ医師が的確に照射すると、効果が10〜20%くらいの差が出るとも言われています。
ハイフ治療を受ける際は、ハイフの特徴であるリフトアップが最大限活かせるよう使用しているハイフ機器の特徴を把握し、クリニック選びは慎重に行いましょう。

 

エステでのHIFU

そもそもハイフは医療行為です。
その為、施術を行えるのは医療機関のみとされています。
ところが、実際にエステでもHIFUと銘打った小顔ケアが行われています。
医療機関だけに製品を販売することに限界を感じたハイフを製造する機器メーカーは、出力を落としたエステ仕様のハイフ美容マシンを作り、価格を抑えて数多くあるエステに販売し始めたのです。

ハイフは皮膚の深層へヤケドを負わせる機械です。
エステでは医師がいないため、何か問題が起こった場合に処置を行うことができません。そのためエステのHIFU機器は、医療従事者が扱える出力を出すことはできません。

それにも関わらず、エステでのハイフはヤケドや、解剖学に基づいた知見を有さずに行わうことでハンドピースを顔面神経にあててしまい、神経を傷つけたり、一時的な麻痺を起こしてしまうなどの危険性があり、現に2017年には国民生活センターより「エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-」という内容の報告書が公表されています。

もちろん、副反応が起こるリスクは医療機関で行った場合にもあります。

ですが、医療機関で使用されているHIFUは安全性が確立されているものが多く、エステで使用されている機械は安全性について不明瞭なものが少なからずあることも事実です。

このことから、

  • エステサロン等で皮下組織に熱作用を与える危害を及ぼすHIFUを受けてはいけません
  • 危害を受けてしまった場合には、すみやかに医師の診察を受けましょう
  • 美容施術を受ける際には広告をうのみにせず、自ら情報収集し、検討しましょう
  • 困ったときは消費生活センターなどに相談しましょう

といった内容が、消費者へのアドバイスとして報告書に挙げられています。

また、エステでのハイフは出力パワーの低さから、当然、その効果も低く、本来のハイフに期待する効果を得るためには回数を重ねる必要があります。

 

非医療用HIFUの種類

エステサロンでも扱える非医療用ハイフには、以下のような種類があります。

  • フォーカスネオ
  • V-MAX(ハイックス)
  • ウルフィット
  • ウルトラシーリフト
  • ウルトラハイフ
  • ジーショット
  • ダブロ(シーライン)
  • ディーフォーカ
  • ディアーガ
  • ハイキュー

ダブロなど医療用HIFUと同名の機器も存在しますが、出力は医療用HIFUと比べると低いので混同しないようにしましょう。

 

医療機関とエステでのHIFUのメリット・デメリット

医療機関におけるメリット

  • 副反応にすぐ対応できる
  • 効果が高い
  • 機器の安全性が高いものが多い

医療機関におけるデメリット

  • 料金が高い
  • 痛みが強い場合がある(ただし、医療機関によっては麻酔を使えるところもあり)

エステでハイフを行うメリット

  • 料金が安い
  • 痛みが少ない(出力パワーが弱いため)

エステにおけるデメリット

  • 効果が弱い
  • 何かあった時に対応できない

このように、エステと医療機関で行うHIFUには、効果、安全性、価格等において差があります。
1番大切なことは自ら情報収集をし、検討するということです。
医療機関とエステでのHIFU治療には、リスク、コスパをよく比較・検討してみると良いでしょう。

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